タイムテーブル下にある「発表要旨」を開くと,セッションごとに発表要旨を見ることができます。
8月3日(土)
分科会1 H201 | 分科会2 H202 | 分科会3 H203 | |
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セッション1 14:50 ~ 15:15 |
B1-1 生徒の重要な関心ごとの「学習方法」をテーマにした問題解決の授業 |
B2-1 情報Ⅱ(文系選択)で取り組む問題解決 | B3-1 Pythonと共通テスト用プログラム表記を併用したプログラミング授業 |
専修大学松戸高等学校 太田 剛 発表スライド |
京都産業大学附属中学校・高等学校 森本 岳 石井 雅人 発表スライド |
普連土学園中学校・高等学校 渥見 友章 発表スライド |
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セッション2 15:20 ~ 15:45 |
B1-2 生成AI研究校としての取り組み | B2-2 情報Ⅰから始まる,情報教育の現状と指導方法の模索 | B3-2 応用的なデータベース学習としてSQLの知識を活かした身近なデータを扱う取り組み |
東京都立小岩高等学校 椋本 哲也 発表スライド |
埼玉県高等学校情報教育研究会 泉田 駿 発表スライド |
樟蔭中学校・高等学校 川浪 隆之 高田 真理 発表スライド |
B1-1 生徒の重要な関心ごとの「学習方法」をテーマにした問題解決の授業
専修大学松戸高等学校 太田 剛
情報Iにおいて問題解決は主目的だが、全体の授業時数の関係などから深い学びができないことが多く、テーマの選定も難しい。そこで生徒が身近で最も関心があり重要な「学習方法」をテーマにしてPDCAサイクルを意識し、自分に合った学習方法を科学的に考え見つけ出す授業の設計と実践を行っている。
B2-1 情報Ⅱ(文系選択)で取り組む問題解決
京都産業大学附属中学校・高等学校 森本 岳
京都産業大学附属中学校・高等学校 石井 雅人
2019年には問題解決を軸に情報学の根幹のエッセンスを体験的に学べる授業をどうデザインするのか。2021年では探究と情報Ⅰとの親和性についてデータ分析にフォーカスした考察を。中でも「尺度水準」の概念が探究における問題発見・定義・分析、解決方法の発案や検証、一連のプロセスの評価にもたらす効果の報告を昨年させて頂いた。その後に展開される文系選択の情報Ⅱでの実践を紹介し、高大接続について共に考えたい。
B3-1 Pythonと共通テスト用プログラム表記を併用したプログラミング授業
普連土学園中学校・高等学校 渥見 友章
2025年1月より,情報Ⅰの大学入学共通テストが実施される。特に,プログラミングの問題(第3問)は,多くの受験生にとって課題となるところであろう。
そこで,大学入学共通テストを意識し,また,プログラミングの表記に対する抵抗も払拭させることをねらいとして,Pythonと共通テスト用プログラム表記を併記して,
プログラミングの授業を行った。本発表は,大学入学共通テストを意識したプログラミング分野のカ
B1-2 生成AI研究校としての取り組み
東京都立小岩高等学校 椋本 哲也
小岩高校は東京都教育委員会から生成AI研究校の指定を受け、安全な生成AI環境の下でハルシネーション対策を意識しながら、個別最適な学びのサポートや思考を深めるツールのとしての活用を進めています。
各教科で活用できる「自学自習」のためのプロンプト開発や、探究活動の「問い」を深めるために生成AIを活用する実践のほか、校務の効率化にむけた生成AIの活用など、さまざまな取り組みについて報告します。
B2-2 情報Ⅰから始まる,情報教育の現状と指導方法の模索
埼玉県高等学校情報教育研究会 泉田 駿
本発表では,埼玉県内の高校における情報Ⅰを学んだ生徒の情報教育について調査したものを報告する。各研究委員の所属校での情報教育について,大学進学を主とする学校や,専門的な内容を深めていく学校における計画・実践など様々な事例を紹介する。本発表が全国の情報科教員にとって有益な情報共有となり,各校における情報教育の計画作成の一助になることを期待する。
B3-2 応用的なデータベース学習としてSQLの知識を活かした身近なデータを扱う取り組み
樟蔭中学校・高等学校 川浪 隆之
樟蔭中学校・高等学校 高田 真理
データベースやデータ分析の学習に取り組む際、利用するデータ選定がポイントになる。オープンデータでは現実的な実習とならない生徒も多いため、身近なデータを使用する授業デザインとした。データベース学習で学んだSQLの知識の応用として、GoogleスプレッドシートのQUERY関数を利用した文化祭アンケートや授業アンケートを題材としたデータ分析、データの活用の授業実践を発表する。
8月4日(日)
分科会1 H201 | 分科会2 H202 | 分科会3 H203 | |
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セッション3 09:30 ~ 09:55 |
B1-3 教育用ドローンを使ったプログラミング(python)教育の実践について |
B2-3 情報Ⅰにおける実データを活用した統計的仮説検定の実践と今後の展望 |
B3-3 観点別評価をどのように行っているか |
和歌山県立紀北工業高等学校 北山 浩司 発表スライド |
神奈川県立小田原高等学校 三井 栄慶 発表スライド |
鹿児島県立鶴丸高等学校 春日井 優 発表スライド |
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セッション4 10:00 ~ 10:25 |
B1-4 「人間」と「機械」の関係性を探求する | B2-4 プログラミング教育における教材と授業方法の違いが 学習成果に与える影響の比較分析 |
B3-4 紙飛行機制作から始める問題解決・情報デザイン・データ活用の授業 |
日出学園中学校・高等学校 武善 紀之 発表スライド |
山梨大学 稲垣 俊介 発表スライド |
アサンプション国際高等学校 岡本 弘之 発表スライド |
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セッション5 10:30 ~ 10:55 |
B1-5 単元「情報社会の問題解決」における生成AIを活用した授業の実践 |
B2-5 防災教育VRコンテンツの改善を検討する授業実践 | B3-5 生徒自身のペースで進めるプログラミングによるシミュレーションの実践と検討 |
東京都立目黒高等学校 田中 啓太 発表スライド |
広島大学附属福山中・高等学校 平田 篤史 発表スライド |
神奈川県立横浜国際高等学校 鎌田 高徳 発表スライド |
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10:55 ~ 11:05 |
休憩 | ||
セッション6 11:05 ~ 11:30 |
B1-6 SSDSEでPPDAC | B2-6 プログラミング教育における言語統一型と言語選択型での学習効果の比較 |
B3-6 専門学科情報科におけるアクティブラーニングを取り入れた情報セキュリティ教育 |
東京都立立川高等学校 佐藤 義弘 発表スライド |
愛知県立旭丘高等学校 井手 広康 発表スライド |
米子工業高等専門学校 守山 凜 若林 遥大 川戸 聡也 鳥取県立鳥取湖陵高等学校 小谷 敦哉 発表スライド |
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セッション7 11:35 ~ 12:00 |
B1-7 情報Ⅰで行ったネットワーク構築の授業実践 | B2-7 「データの活用」における相関分析を対象とした複数校での授業実践例 |
B3-7 生成 AI を活用したプログラミング教育の実践 |
東京都立小平高等学校 小松 一智 発表スライド |
兵庫県立大学大学院 雲雀丘学園中学校・高等学校 林 宏樹 兵庫県立姫路東高等学校 戎原 進一 電気通信大学 渡辺 博芳 発表スライド |
東京学芸大学附属高等学校 飯田 秀延 発表スライド |
B1-3 教育用ドローンを使ったプログラミング(python)教育の実践について
和歌山県立紀北工業高等学校 北山 浩司
プログラミング演習においてわかりやすい結果が得られることは生徒の意欲を高める効果として重要です。ここで教育用のドローンを飛行させるというプログラム(pythonによる)を作成させることでより成果物が顕著になり、生徒たちへのプログラミングへの興味を高める演習についてを、具体的にはpythonの基礎、ドローンの基本プログラム、設定コースを飛行させるプログラムの演習についての実践を紹介します。
B2-3 情報Ⅰにおける実データを活用した統計的仮説検定の実践と今後の展望
神奈川県立小田原高等学校 三井 栄慶
情報Ⅰにおける実データを活用した統計的仮説検定の授業実践について発表する。授業実践をどのように行ったかを発表するだけでなく、数学科とのカリキュラムマネジメントや実データを扱うことの難しさ、総合的な探究の時間との接続についても触れることで情報Ⅰでの学びを今後の学びにどのように活用していくかの展望も述べる。
B3-3 観点別評価をどのように行っているか
鹿児島県立鶴丸高等学校 春日井 優
学習指導要領が改訂され、高等学校においても観点別学習状況の評価を指導要録に記載することになった。現行の3観点で評価することになった「情報Ⅰ」の実施からまだ3年目であるが、これまでに示された評価の考え方を整理し、現在進行形で模索しながら実践している観点別評価の取り組みについて報告する。また、これまでに取り組んだ評価から見えてきた課題についても述べる。
B1-4 「人間」と「機械」の関係性を探求する
日出学園中学校・高等学校 武善 紀之
情報科と公民科の連携では「公共」が注目されがちだが、実は非常に関係の深い科目に、認知科学を広く扱う「倫理」がある。この関係に注目し、本校では「情報Ⅰ」と「倫理」の学びを融合した学校設定科目「人間と機械」を2023年度から開講している。問題解決以外の視点から情報技術を扱うことは、情報科の学習の上でも効果的であると考えている。本稿では、「人間と機械」及び「情報Ⅰ」内の関連する実践について紹介する。
B2-4 プログラミング教育における教材と授業方法の違いが
学習成果に与える影響の比較分析
山梨大学 稲垣 俊介
この研究は,プログラミング教育における授業実践の方法が生徒の学習成果にどのように影響するかを調査することを目的としている.異なる授業方法を採用した各クラスの学習成果を比較し,各アプローチが学力向上にどのような効果をもたらすかを評価した.さらに,特定の授業方法が生徒にどのような影響を与えるかも分析した.この発表は,効果的な授業実践を選択するための有用な洞察をプログラミング教育の分野に提供する.
B3-4 紙飛行機制作から始める問題解決・情報デザイン・データ活用の授業
アサンプション国際高等学校 岡本 弘之
生徒の興味を引きながら、かつ共通テストを意識した授業実践として、「よく飛ぶ紙飛行機」制作を通して、問題解決の手順・情報デザインの手法・データの活用(代表値・箱ひげ図)について生徒が体験的に学ぶ授業を企画・実践した。発表では授業の流れ、生徒の様子、振り返りを紹介しながら本実践の効果と課題について考えたい。
B1-5 単元「情報社会の問題解決」における生成AIを活用した授業の実践
東京都立目黒高等学校 田中 啓太
「対話」できるAIとしてOpenAIが2022年11月30日にChatGPTを公開してから、生成AIがより身近なものとなった。文部科学省が令和5年7月4日に『初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン』を発表するなど、教育現場ではその対応に追われている。今年度は情報Ⅰの単元「情報社会の問題解決」の授業内で生徒に生成AIを活用させた。その成果や課題、考察を発表する。
B2-5 防災教育VRコンテンツの改善を検討する授業実践
広島大学附属福山中・高等学校 平田 篤史
情報Ⅰ「情報社会の問題解決」では「目的や状況に応じて,情報と情報技術を適切かつ効果的に活用して問題を発見・解決する方法について考える」資質・能力を育むことが求められている。本実践では、既存の防災教育用コンテンツを体験することを通して、コンテンツと防災教育の目的である4つの能力の育成について考察し、コンテンツの改善案を検討した。実践の成果と課題について報告する。
B3-5 生徒自身のペースで進めるプログラミングによるシミュレーションの実践と検討
神奈川県立横浜国際高等学校 鎌田 高徳
3章のコンピュータとプログラミングでは、生徒がシミュレーションによって問題を発見・解決する活動が求められている。これを実現するために、(1)生徒自身のペースで学習が進めるプログラミング学習教材作成、(2)プログラミングの題材身近な事象にすること、(3)情報Ⅰのカリキュラムの再編、の3つを行った。これまで行った実践と今後の検討事項について報告する。
B1-6 SSDSEでPPDAC
東京都立立川高等学校 佐藤 義弘
データの分析では、オープンデータを使って分析させたいのですが、e-Statなどのオープンデータを使わせると、生徒達はデータの沼に落ちて、希望のデータにたどり着くまでに何時間もかかります。そこで見つけたのが独立行政法人統計センターが作成・公開しているSSDSE(教育用標準データセット)です。これを使うと、授業で困っていたいくつかのことが解消します。2年間のSSDSEでPPDACの実践報告です。
B2-6 プログラミング教育における言語統一型と言語選択型での学習効果の比較
愛知県立旭丘高等学校 井手 広康
一般にプログラミング教育では,生徒が使用するプログラミング言語を統一して授業を行う。ここで筆者は,もし生徒がプログラミング言語を自由に選択することができれば,生徒のプログラミングに対する興味・関心を高め,学習効果が向上するのではないかと仮説を立てた。本研究では,言語選択型のプログラミング教育を実践するとともに,筆者が過去に実践した言語統一型のプログラミング教育との学習効果について比較と分析を行う。
B3-6 専門学科情報科におけるアクティブラーニングを取り入れた情報セキュリティ教育
米子工業高等専門学校 守山 凜
米子工業高等専門学校 若林 遥大
米子工業高等専門学校 川戸 聡也
鳥取県立鳥取湖陵高等学校 小谷 敦哉
県立高校専門学科情報科において実践した、アクティブラーニングを取り入れた情報セキュリティ教育の過程や結果を報告する。本教育は、仮想のECサイトを構築する正課授業内の実習と連動し、Webサービスに潜む脅威と対策を演習で学ぶものである。演習用に独自作成したWebサイトに対して、実際にSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングの攻撃をした後、エスケープ処理など防御の技術について体験可能とした。
B1-7 情報Ⅰで行ったネットワーク構築の授業実践
東京都立小平高等学校 小松 一智
ネットワークの分野については、実機を用いた実習の実践事例がとても少ない。その背景には、今までの固定されたパソコン室の環境ではネットワーク構築などの実習を行うことが難しいということがある。現在、生徒が一人1台端末を持つようになったことで実機を用いたネットワーク実習を行えるようになった。そこで、実際に行ったネットワーク構築の授業実践について報告する。
B2-7 「データの活用」における相関分析を対象とした複数校での授業実践例
兵庫県立大学大学院
雲雀丘学園中学校・高等学校 林 宏樹
兵庫県立姫路東高等学校 戎原 進一
電気通信大学 渡辺 博芳
本研究では「データの活用」における探究活動を取り入れた相関分析の授業を複数校で実践した事例を紹介する.本取組は兵庫県高等学校教育研究会情報部会の協力によって実現できた.具体的には(1)複数校で実践可能な同じ授業内容の授業計画を作成し,(2)複数校で授業実践を行い,(3)生徒の成果物を分析した.実践校は10校であり,生徒の1959作品を収集した.本発表では実践した授業内容と成果について述べる.
B3-7 生成 AI を活用したプログラミング教育の実践
東京学芸大学附属高等学校 飯田 秀延
プログラミング言語Processingでメディアアート作品を制作する授業において、生成AIを活用したので、報告する。今回の実践では、新たなプログラミング言語を習得する負担を軽減しつつ、「やりたいこと」を実現するためのスキルを補うことによって、短時間でプログラミング教育の学習効果を高めることができた。しかし、”生成AIの活用能力”に対しての評価方法や評価の観点に関しては検討の余地が残った。